日本モンキーセンター炎上騒動まとめ!問題点をわかりやすく解説!
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日本モンキーセンターの従業員によるTwitterによるあるつぶやきが「女性蔑視だ!」と大炎上してます。
ニュースの概要はこんな感じ

「日本モンキーセンター」(愛知県犬山市)の男性飼育スタッフが、公式ツイッターに女性蔑視と取られかねない不適切な投稿をしたとして、同センターは5日、伊谷原一所長名でホームページ上に謝罪文を掲載した。

 同センターによると、問題の投稿は10月末のもので、サルの一種・シロガオサキの「モップ」の観賞に訪れる女性について言及。「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵(すてき)なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!!」と、女性の後ろ姿の写真とともに投稿した。

 この投稿に対し、ツイッター上では、「このツイートを公式アカウントで投稿する意味を考えてください。差別と侮蔑入ってますよ?」「時間がたてばたつほど、このツイートは気持ち悪い」といった批判が相次ぐなど炎上。同センターにも苦情の連絡が何件か寄せられた

実際のTwitterの内容は以下の通りです

「女性蔑視だ!」との声が大多数をしめている一方で、むしろそれよりも写真に写っている女性を従業員が盗撮したのでは??という疑惑と、公式アカウントで画像をSNSに掲載しWEB上で拡散させることで個人情報が拡散されるのでは??という声がいくつも上がっていました。確かにそちらの問題の方が、炎上騒動の核心をついているような気がします。今回はその辺についてまとめてみたいと思います。

本当に女性蔑視なのか??意見が真っ二つ

今回の炎上騒動になったつぶやきですが、「本当に女性蔑視なのか?」とWEB上でも意見が真っ二つに分かれています。私もぱっと見はなぜこれが女性蔑視なのかがわかりませんでした。。私が男性だからというのも原因なのかもしれませんが。。この文章は捉われ方によって意味が異なってしまうのではないかと思います。

女性蔑視に見える捉われ方(文章の意訳)
「いつもはおばさんしか来ないけどやっと若い娘来た!猿も絶対こっちのが喜んでる(飼育員も)」
このようにとらえると、飼育員がまるで女性を品定めしているようで、おばさんとより若い子の方がやっぱいいよね!男性飼育員も若い子だとやる気でるし!って感じになり「女性蔑視」につながってしまいます。

女性蔑視に見えない捉われ方(文章の意訳)
いつもは年寄りしか来ないけど、今日は若い子が来てて嬉しい」
このようにとれえると、もともと年齢層が高く来場数が減る中で追い打ちをかけるようにコロナ。何とかしたい!もっと若い人にもいっぱい来てほしい!というセンター側の願いの中、今日は来てくれた!と喜んでいるように感じます。

実際は文章の真意は、おそらく若い人が来てくれてうれしい!ってことだったんだと思います。
それを『素敵なお嬢さん』と『女子』というユーモアでまとめようとしたんでしょう。
綾小路きみまろさんのようにしたかったんでしょうね。。
あまり悪意が感じませんのでそれが真意だと思います。
WEBを使い、公にする場合は言葉遣いに気を付けないといろいろな捉われ方をされてしまういい例ですね。
Twitterという140文字しか表現できないツールでユーモアを聞かせる言い回しは難しい。。
現に著名人が炎上するのもほとんどTwitterですからね。。今回の騒動はユーモアが伝えきれなかったことが原因のひとつなのかもしれません。その証拠が意見が「女性蔑視だ!」「ただのユーモア」と2つに真っ二つに分かれたことですよね。

一部では「女性差別ではなく年齢差別」との意見もありますが、これも同様に説明がつきます。
本意はあくまで「若い人が来てくれて本当にうれしい」ってことですから。

言い回しを男性にした場合はどうなのか??

今回の「女性蔑視」は捉われ方の違いが大きいのではないかと私は感じました。
すこし過剰すぎる反応なのでは?とWEB上でも声があがってますね(女性の方からも多く上がってます
今回の言い回しがもし男性にした場合はどうなのか?

「いつもダンディな紳士ばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて「男子(またはイケメン)」が・・となるかと思いますが、どうでしょうか??
あまり不快な感じがしませんよね??特に男性は!!!
これはやはり女性蔑視している空気が日本にはまだ多く残っていることが大きいんだと思います。
そのため一部の女性が普段から少しづつ感じている不満が爆発してしまったのかもしれません。
今回の炎上は、SNSの発展で個人を意見を公にできる時代ならではの現象と言えますね。
(今までも女性蔑視のことはあったけど表に出てなかっただけ!?)

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盗撮による個人情報漏えいの方がやばい??

「女性蔑視」についてはその他メディアやTwitterでも多く語られていますが、
個人的には今回の問題は文章そのものよりも女性の写真を掲載したことが問題なのではないかと思います。
実際WEBでも「盗撮したのではないか」との話題になっています。これについては「許可をとっている」としてますので盗撮疑惑は少しは晴れていますが。。(本人に確認しないを実際のところはわかりません)
肖像権の侵害などはどうなのでしょうか??
また今回の騒動で拡散してしまった撮影された女性の個人情報の漏えいの危険性についても考えてみます。

肖像権とは??

そもそもよく聞く肖像権とは??

肖像権とは、自分の肖像(容姿)を、他人からみだりに撮影、使用、公開されない権利のことです。法律で明文化された権利ではありませんが、憲法上の幸福追求権や人格権のひとつであると解釈され、判例によっても、こうした権利が法律上保護されるべきものであることが認められています。

簡単に要約すると、
『写真を勝手に撮ってはいけないし、撮影した写真をみだりに公開してもいけない』
ってことです。

ただし、「法律で明文化された権利ではない」とされています。
つまり法律には書いてない!らしいです。どういうことなんでしょう??

肖像権の権利は2つ

一般的に肖像権には2つの権利があるといわれています。

肖像権2つの権利
  1. プライバシー権
    私的な事柄をみだりに公表されず、また、自己に関する情報を自らコントロールする権利。
  2. パブリシティ権
    芸能人やスポーツ選手のようにその容姿(肖像)に商品の販売等を促進する力があり、そこに財産的価値が存在する場合に、これを利用する権利

2は一般人にはあまり関係ないと思われますので問題は1のプライバシー権が問題になります。

肖像権の侵害と個人情報漏えいの危険性

今回の写真のように何気ない写真であってもそこに掲載された画像から個人名や住所、活動地域など個人情報が漏えいし特定できてしまうケースがあり、単に不快ということだけでなく、犯罪に巻き込まれてしまうケースもあります。例えばストーカーであったり、公開写真された写真をもとに匿名の人から誹謗中傷を受けたりする危険性があります。そのため肖像権の侵害は決して甘く見てはいけません。
実際に今回の炎上したTwitterに掲載された女性は誰なのか??すでに調べる不審な輩がでてきているようです。

今回の炎上つぶやきの画像は肖像権の侵害??

それでは今回の炎上したTwitterのつぶやき画像は肖像権の侵害にあたるのか??
調べてみました!
前述したように肖像権自体が法律にないので、「はい、この法律にダメって書いてあるから違法ね!」と明確なものがありません。この場合は、裁判での過去の事例(判例)を元に違法かどうかを判断する基準にになります。その判断基準でつぶやき画像を照らし合わせてみます。

肖像権の侵害の判断基準で照らし合わせてみると

過去の判例から以下の4つが判断基準とされているようです。順を追って照らし合わせてみます。

1.個人が特定できるか?

被写体が誰であるかがはっきりとわかり、特定されうる状態で撮影されている場合、肖像権の侵害となる可能性があります。

照らし合わせてみると
今回の画像については「後ろ姿」ですので明確に誰かはわかりませんので該当しません
2.拡散性が高いか?

写真や動画を公開された場所も判断基準となります。誰もが閲覧できるSNSでアップすれば、拡散性が非常に高くなりますので肖像権侵害が成立しやすくなります。

照らし合わせてみると
今回はまさしくSNSですでに炎上し拡散してますので完全に該当します
3.撮影場所

多くの人の目につく場所(イベントや道端など)で撮影されたものであれば肖像権の侵害が認められる可能性は比較的低くなりますが、自宅内など(プライベート空間)いる様子を撮影、公開された場合には、肖像権の侵害が認められる可能性が比較的高くなります。

照らし合わせてみると
日本モンキーセンターは屋外施設で多くの人の目につくところなので該当しない
4.撮影と公開の許可を得ているか?

無断で撮影し公開していれば当然侵害になりますが、本人に許可を得ていれば問題ありません。
ただ撮影の許可と公開の許可は別物なので両方とってないとNGとなります
「撮影は許可したけど公開していいとは言ってない」などは侵害になります。

照らし合わせてみると

許可は得ているとの報道がありますので、事実であれば該当はしません

【結論】
撮影・公開の許可を女性に得ているのであれば、今回は「肖像権の侵害」には当たらない

個人情報の漏えいについては??

では、個人情報の漏えいについてはどうでしょうか??
こちらについても現段階では、確定できる要素がありませんので問題ないといえるかと思いますが、
炎上してしまったことで画像が想像以上に拡散しているため、この画像をもとにまるで犯人捜しのように「あの女性は誰なのか?」と調べる人たちが出てくる可能性があります。少なくても日本モンキーセンターに10月31日に来た女性という位置情報はわかってしまっていますので、心配ではありますね。
今後何もないことを祈るしかありません。

まとめ

女性蔑視と炎上してしまった日本モンキーセンターのTwitterについていろいろな角度で自分なりに考えてみました。結論としては、SNSを使って企業PRをする際には、変な誤解を招く表現はしないこと許可を取ったとはいえ、お客様の写真は載せない方がいいですね。今回の炎上騒動で一番の被害者は日本モンキーセンターよりも
掲載された画像の女性
かもしれません。まさかなんでこんなことに?って思っているでしょうね。
1人1台スマホを持ち、すぐにSNSに触れ合える現在では肖像権の侵害や個人情報の漏えいのリスクは誰にでもありますので、十分に注意しながら楽しみたいですね!

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