
「相手の立場に立って考えなさい」
幼い時に親や先生たちによく言われたことはありませんでしたか?ビジネスや恋愛、家庭などすべての人間関係を考える時に「相手の立場に立つ」のは重要ですが、どうすればできるようになるのでしょうか。何となくはわかるけどなかなか難しいというのが本音ですよね。今回はどうしたら、「相手の立場」の立って物事を考えられるようになるかをご紹介いたします。
相手の立場に立つとはどういうこと?
「相手の立場に立つ」とは、「もし自分が相手の立場だったら」ということを想像してみることというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。親や先生に言われるのは「自分がされてうれしいことは人にもする」「自分がされて嫌なことは人にもしない」ということですよね。確かにこれは間違いではありませんが、実はこれは50点というところ(半分正解で半分×)です。
具体例を上げて説明してみましょう。
例えば、目の前に落ち込んでいる人がいるとしたら、あなたならどうしますか?
もし、自分が「落ち込んでるときは一人になりたい」と思っている人なら、ここはあまり話しかけずそっとしておこう!それが相手には一番いいはずだ。という考えになります。自分だったらどうだろうと想像をし、良かれと思っての対応ですので、先の説明であれば、間違いではないはずですよね・・でも、相手が落ち込んでいるときには話しかけて慰めてほしいと思う人だったならどうでしょう?「こんなに落ち込んでるのにあの人は何も言ってくれない」「なんて冷たい人なんだ」と思われてしまいます。良かれと思ったのに全くマイナスの方向に進んでしまっていますよね。
つまり、自分だったらこうされたいという自分基準だけで考えるとうまくいかないということ。相手の立場に立つときには、その人の育ってきた環境や経験、性格、いわばその人のプロフィールも考慮したうえで、「あの人の場合、どのようにしたらうれしいのかな」「あいつはこういうの嫌いだろうからやめておいた方がいいな」と相手基準で気持ちも含めて想像してあげるのがポイントです。
相手基準で物事を考えることが本来の意味での「相手の立場に立つ」ということ。これで100点満点です!

良かれと思って言ったのに、「ムッ」とされたりしたことありませんか?
人間関係がよくなる秘訣は
ビジネスでも家庭でも人間関係で悩んでしまっている人はこの「相手の立場に立って考える」を徹底してみてください。みるみるうちに人間関係も改善していきますよ。
仕事をしていて、相手にいくら連絡しても全く返答がない!一体どうなってるんだ!と不安になっているとします。自分基準だけで見れば、こっちはきっちり提案して回答もしているのに何でちゃんとやってくれないんだ!自分だったらすぐに返答するのに!とイライラがどんどん増していきます。。そんな中やっと相手から連絡が来たらつい文句のひとつも言ってやろうと思ってしまいますよね・・でもよく考えてみてください。相手はあなたとだけ仕事をしているわけではないですよね。あなたにとってはとても大切な事でも相手にとっては優先順位が低いこともあるわけです。相手基準で考えれば、「あの人、この前ここ最近忙しいと言ってたから大変なのかもしれないな」「もう少し待ってみよう。もし連絡が来ないようなら何か手伝えることはないか聞いてみよう」となっていきます。どちらの考えの人と仕事をしたいか・・いわずもがなですよね。
相手の立場に立って考えるときには、思いやりをもって、「相手」をリスペクトすること。
自分基準ではなく相手基準で物事を考える人は、自ずと相手から好かれていきます。また衝突することも避けることができますのでスムーズな人間関係を築いていくことができます。
まとめ
カーネギーの自己啓発の不朽の名作と言われている「人を動かす」の中でも
「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。」
と述べられています。人間関係があまりうまくいかないなというときは、もしかしたら自分の考え方が間違っているのかもしれません。相手基準に物事を考えることを常に意識し接することで、自然にコミュニケーションも高まってきっと、いい関係が築けていくはず!家庭問題も、これでバッチリ解決するはず?です!