
神奈川県内で今年6月から騒がれていた異臭騒ぎ。「ガス臭い」などと訴える通報が相次いだと
話題になりました。
原因解明のため、県は10月下旬に臭いがするという空気を採取し分析した結果、「イソペンタン」などのガソリンに含まれる物質が高い濃度で検出されたと先日報道されました。「ガソリンなら人為的なことで起きたことかな?」と思っていましたが、
先日、神奈川県環境科学センターで現段階での結果が発表され、なんと、検出された物質の濃度は人間がにおいを感じられる濃度ではない!つまり異臭の原因ではない!とされました。
調査を担当した坂本広美部長は
「一つ考えられるのは硫黄系の物質になります。皆さん『ガス臭い』というが、都市ガスが漏れてきた時の都市ガスに付臭している着臭剤のにおい。それが硫黄系の成分」
「硫黄系」はあの温泉とかで感じる刺激臭ですね。ちなみに硫黄系の物質には一般的に人為的なものと火山ガスなど自然由来のものが含まれるようで、何が原因か絞り込めないらしい。ただ、県は異臭が発生した時、工場や事業所などで漏洩(ろうえい)がなかったか調査した結果、特にそのようなことはなかったとしています・・ ということは!
臭いは硫黄系→硫黄は人為的なものでない→火山ガス?となりますよね
このニュースにより「火山ガス」が原因では?という説がSNS上を中心に広がり、ついには大地震の前兆なのでは?との声が高まっています。確かに最近地震が多いですからね。。さらにはなんとお隣の県、静岡県では湧き水の異常発生、首都圏全域では磁力低下が発生している!?これらも実はすべて大地震前兆と関連があるといわれています。
一体どういうことなのか??詳しく調査してみました!
目次
神奈川の異臭騒ぎは大地震前兆?
結局現在、異臭の原因は不明のままではありますが、以前からSNSを中心に異臭騒ぎを地震前兆とする説が上がっていました。
まずはなぜこの異臭騒ぎが大地震前兆と言われているのかを整理してみます。
関東大震災でも異臭騒ぎがあった??
1923年9月1日に発生した関東大震災。多大な被害を出した大地震ですが、直後におこなわれた海洋調査で、震源地に近い三浦半島周辺で「ガス発生」が確認されていたという情報が!その根拠とされているのが都立中央図書館所蔵の『大正震災書志』
この記録をみて見ると、浦賀沖に「瓦斯噴出」城ヶ島の沖に「一時瓦斯噴出ス」との表示があるようです。

「戦前の内務省の記録によると、1923年の関東大震災の直前、浦賀(横須賀市)や三浦半島南端の城ケ島で異臭がしたといいます」 日刊ゲンダイ 2020年9月28日
「1923年の関東大震災の記録にも地震の前に三浦半島付近から異臭がしたという記述がある」
夕刊フジ 2020年10月6日
大学教授が言っているというだけでもかなり信憑性が高いのでは?と思いますよね!
また資料も証拠としてある。。これはやはり事実なのでしょうか?
神奈川異臭騒ぎがあった場所と重ねてみると・・
では実際に今回異臭騒ぎがあった場所と関東大震災の際に「瓦斯が噴出」した場所を重ねてみると、
ちょっと怖いくらい一致してますよね。。(青い●が瓦斯噴出ポイント)
最初に異臭が騒がれた6月も一番通報が多かったのが「浦賀」ですから・・
これはひょっとすると大地震前兆?と考えるのは間違いではない!と感じます。
『異臭騒ぎが地震前兆はデマ!』との主張も
立命館大学教授が語っているうえに、資料もある、さらには今回の異臭騒ぎと相関関係もありそうとなると、
一見信憑性が高い感じがしますが、実はこれはデマ!との情報も!こちらも実際にみて見ると、
ここで注意すべきことは、まずこの資料は、「大震後」という資料名からも分かるように、関東大震災が発生した後に、地震による地殻変動を調査するために出した測量船による観測であるということです。1923年9月1日の地震発生後から翌年の1月中旬までの測量成果であることも、きちんと明記されています。つまり、地震の「前兆」としてガスが噴出していたわけでは全くないということです。
また、この記録には「瓦斯噴出」とあるだけで、「異臭」がしたとは全く記載されていないですし、
異臭「騒ぎ」があったなどということもどこにも記載されていないのです。
確かにみて見ると、瓦斯が噴出したとはありますが、「異臭が発生した」との表記はなさそうです。。
ちなみに「地震前兆だ!」と断定した高橋教授も立命館の文学部の教授で、災害リスクマネージメントが専門であり、地震学が専門ではまったくないんだとか!う~~ん、そうなるとデマという可能性も否定できませんね。。
静岡県では湧き水が異常発生??
お隣の静岡県でも実は大地震の前兆なのでは?ということが起きているといいます。
静岡県のローカルテレビ局「テレビ静岡」によると、富士宮市の住宅街で湧き水が異常なほど湧き出している現象が7月頃から発生しているらしい!
え?一体何が起こっているのでしょうか??
その記事の概要がこちら
テレビ静岡が9月25日に報じた「長雨の影響か 静岡・富士宮市で湧水異常 住宅街にあふれる 床下浸水も」という記事によると、富士宮市淀師(よどし)にある同市が所有する土地で、7月頃から大量の湧き水が出るようになったほか、周辺の住宅10軒ほどでも同じように異常な湧き水が発生しているという。中には床下浸水まで起きた場所もあったとしている。
実際のニュースはこちら↓
『湧き水騒動』は東日本大震災前にもあった?
富士宮市で起きた「湧き水騒動」ですが、以前にも起きたことがあったみたいで、最近だとちょうど9年前の2011年にも約50か所で起きたことが判明!2011年といれば、未曽有の災害「東日本大震災」が起きた年ですよね!
これも地震の前兆だったのでしょうか???
ただ調べてみると、実際に前回富士宮市で湧き水が発生したのは2011年9月なので、(震災は3月11日ですからね!)
東日本大震災との直接の因果関係はないかもしれません。
地下水と地震は関係がある?
実は以前より、井戸水や地下水(湧き水)の水位の変化が地震の前兆現象の一つと言われています。
特に「地震前には地下水に異常が起きる」という報告は昔からあるようで、四国、紀伊半島沖に震源地をもつ南海地震のことを記した古文書をみて見ると、今日に至るまで合わせて9回のM8クラスの大地震が起きていて、そのうち6回の地震前後に四国や紀伊半島の温泉や地下水が枯れたり、水位が低下しているという現象が起きているようです。
産業技術総合研究所ではこの地下水の異常で地震予知ができないかと研究しているみたいですよ!
となると。。少なからず、今回の湧き水騒動も地震の前兆として考える必要がありそうですね。。
首都圏では磁力の低下が起きている??
さらには!首都圏各地で地震の前兆の「宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)」とされる
「磁石の磁力の低下」が起きているんだとか!一体どういうこと??
江戸時代から伝わる前兆現象?
この「磁石の磁力が低下する」という地震の前兆現象は江戸時代から伝わっているみたいです。「
「安政江戸地震」(1855年)の江戸直下のM7という巨大地震が発生する2時間前、浅草のメガネ屋さんに置いてある磁石に付いていた釘などが落ちたというエピソードが、『安政見聞誌』(あんせいけんもんし)という書物に書かれていたことで広がったと言われています。
磁石の磁力が低下するメカニズムは以下の感じです
地震が発生する状況が整いますと、地面の下は高温になり、磁石の磁場が減少します。
磁石には不思議な性質があって、磁石を火で熱すると、磁力がなくなるのです。
これを熱消磁といいます。地震の前に地面が圧力で高温になると、地面が磁力を失ってしまうのです。
なるほど、なんとなく説得力がありますね!
地震予知ができる?鈴落下装置が話題に!
地震の前に磁力が低下するという前兆現象を利用し、地震予知ができるものとして「鈴落下装置」があります。
100円ショップの材料で簡単に自作できて、地震予知ができる!とWEBでも話題になりました。
仕組みを簡単に説明すると、磁石の磁力で通常は浮いているはずの鈴が磁力の異常がが起きると落ちるというもの。
江戸時代には地震計として利用されたこともあったみたいです。
実際の作り方はこちら↓
100均グッズで作る!
-携帯版 すず落下装置 -
~ その1 ~
まずは材料です。
その他は糸、ボンド です。#すず落下装置 pic.twitter.com/bKSB9utf9y— Dandy (@qDandyp) February 21, 2018
100均グッズで作る!
-携帯版 すず落下装置 -
~ その2 ~
容器の蓋を外し、すずを通した糸を
穴に通します。#すず落下装置 pic.twitter.com/JIgHVCa2WE— Dandy (@qDandyp) February 21, 2018
100均グッズで作る!
-携帯版 すず落下装置 -
~ その3 ~
容器の底に磁石をボンドで付けます。#すず落下装置 pic.twitter.com/R9tiHPs75e— Dandy (@qDandyp) February 21, 2018
100均グッズで作る!
-携帯版 すず落下装置 -
~ その4 ~
容器の中にすずを入れ
蓋を付けた状態で引っ張り
すずが磁石に着かない所で
セロテープで仮止めします。#すず落下装置 pic.twitter.com/cy7YjY7iwa— Dandy (@qDandyp) February 21, 2018
100均グッズで作る!
-携帯版 すず落下装置 -
~ その5 ~
そのまま蓋を閉めて引っくり返せば完成です。
落ちる時は蓋を開け、丁度良い所に直しましょう。#すず落下装置 pic.twitter.com/dPDw5y22Wf— Dandy (@qDandyp) February 21, 2018
鈴落下装置が次々と落下?
この手作りの鈴落下装置がなんと落下した!と首都圏在住の方のツイートが多く見られるようです。
#鈴落下装置❕落ちてた((((;゜Д゜)))念のため気を付けて下さいね🙌 pic.twitter.com/EUxgVq5vug
— sana (@machansana) January 14, 2019
今日は一日頭が痛い~
緊張型頭痛のようなので
お風呂で温まります♨️朝、
規模大きめに反応する子
落下してました。
(日本周辺、海域を感知することが多く、
震度は小さいことも)
@多摩東部#鈴落下装置— かいつむぐ (@kaitsumugu) December 22, 2020
#鈴落下装置:何時、落ちたかは、分からないです。孫が気付きUPしました。寒くなってますので防寒対策も忘れずに御用心下さいませ(っω<`。) pic.twitter.com/V0ja5tEG7D
— sana (@machansana) December 12, 2020
う~ん、気になりますね。。何らかの影響で磁場が低下しているのは間違いないですね。。
でなければ、多発的に鈴が落ちることはありえないですし。。大地震の前兆でないことを祈るしかないですね!
伊豆諸島の地震は大地震の前兆?
そんな中、最近地震が増えている感じはしませんか??
2020年12月18日には緊急地震速報が発令され震度5弱の地震がおきました。
その後伊豆諸島近辺で群発地震が発生しています。震度はあまり大きくないですが気になりますよね。。
ちなみに12月18日以降、本日12月24日まで毎日地震がおきているようです。。
ちょっと不気味ですよね。。こちらは今後も目を離せません!!
まとめ
今回は神奈川県の異臭騒ぎは地震の前触れでは?というところから、その他にも起きている前兆現象についてまとめてみました。
これらは現在科学では証明されていないですが、少なからず根拠のある話ですのですべてをむげにはできないかと思います。
「備えあれば憂いなし」ですから、日頃からの準備が大切ですよね!コロナ禍で大地震だけはなんとか避けたい。。
祈るしかありませんが、ただの杞憂ですめばいいなと切に思います。