
愛知県弥富市の中学校で、3年生の男子生徒が包丁で刺されて死亡した事件で、逮捕された男子生徒が
「いじめられていた」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。
動機の解明が未だ進んでいない中、加害者のこの証言はWEB上で大きな波紋を呼んています。
そんな中、被害者へのいじめから逃れるため、つまり自分の身を守るための正当防衛だったのでは?
加害者の男子生徒へ同情の声が集まっているらしい。
ちょっと詳しくまとめてみたいと思います。
愛知の中学3年生刺殺はいじめが原因?
警察の調べに対して「「私がやったことに間違いありません」と罪を認めているとともに「いじめられていた」との供述をしたらしい。
詳しい動機については以下でまとめてありますので、こちらも見てみてください
スポンサーリンク 愛知県弥富市で11月24日に起きた中学校3年男子が同級生を刺殺した事件。 かなり衝撃的なニュースですよね。 事件や加害者の詳細については、以下でまとめてあるのでぜひ、御覧ください! 一体犯人の中3男子は …
被害者の男子生徒について、報道では
- スポーツが得意で活発な子だった
- あいさつもできる子だった
- 学校では友達も多く人気者
- いつもにこにこ
- 話が面白い、リーダーシップがある
- 生徒会活動をしていた
絵に書いたような「いい子」ですよね。
「あんないい子がなぜ・・」と大体こういう事件があると定型文が出てきますよね。。
もちろん事実だったのかもしれませんが。。。誰もが直感的に感じるのは。。。
「いじめっこは外面がいい」ってことですよね。
・・・皆さんやはり感じ取っているようですね
弥富市教育委員会は、24日の会見で、いじめやトラブルについて「学校として思い当たるところはない」と話していました。
としてますが、先生たち。。いや大人たちと言ってもいいかと思いますが、いじめを見抜くには不可能だと思います。
そうでなければ、今回の事件を始め「いじめ」がきっかけになった悲しい事件はおきないはずですしね。
正当防衛?同情の声も
傷が肝臓に達するほどというのはちょっとやそっとの殺意ではないです。
刃物を出して脅してやろう・・ってレベルではない。。
おそらく「刺すしかない」という気持ちに追い込まれていたのは間違いない。
そして今回の「いじめられていた」の証言。
これが事実だとすると、、、なんとなく心情的に加害者に同情してしまうのもわからなくもないです。
「やられる前にやれ」ってことですかね。。
いじめへの報復。半沢直樹の倍返しってことでしょうか。
WEBではこんな意見も!
一種の正当防衛かな
いじめ()られて死にたくなって死ぬよりも
良い話なのか悪い話なのかどっちなんだこれは🤔いや、いじめた時点で良い話のはずは無いな。
逮捕された中3男子生徒「いじめられていた」という趣旨の供述 教委「いじめやトラブル把握せず」中3刺殺https://t.co/7QZ6XhtWdD
— いっしー (@issie) November 25, 2021
殺人が許されていい事では無いというのは大前提だとして、
もし本当にいじめがあって、死ぬか殺すかまで迫られていたら俺は今回の事件は加害者に同情する
いじめは被害者が死にたい程追い込まれた時点で殺人未遂と思ってる
法で認められることは無いだろうけど、個人的な感情としては正当防衛だよ。— ひる (@aaaaauuuq) November 25, 2021
イジメられて更に殺人まで犯してしまった。
中3であまりにも悲惨な人生。
誰か気づいてあげれなかったのか、大人はなぜ
助けてあげれなかったのか。
ただこの子が自殺をしてしまう可能性を考えると(いじめ被害・周りの放置による殺人という意味で)正当防衛と言えるのではないかなとふと思ったり、、、— 檸檬🍋 (@9VIvgpVADNI2778) November 25, 2021
なるほど・・・「正当防衛」ですね。
感覚的にはわかる気もします。
では、ここで正当防衛とはどういうものなのか?ちょっと具体的に見てみたいと思います。
正当防衛とは?
ちなみに正当防衛とは刑法36条
違法な法益侵害に対する反撃行為がなされ、その行為について何らかの構成要件該当性が認められた時、具体的な状況を踏まえて、反撃者の行為が違法ではないと判断されること(違法性阻却事由の1つ)
→違法な法益侵害(暴行)に対する反撃→その反撃が犯罪(暴行)の場合、具体的な状況を踏まえて、反撃した人の犯罪行為は無効にします!という法律
- 急迫・不正の侵害に対するものであること
- 自己・他社の防衛のためであること
- やむをえずした行為
- 防衛の程度を超えてはいけないこと
これ・・・もしいじめが日常的に起きていたとしたら・・満たすのでは??
と感じますが、どうやらこのすべての条件を満たされていないと正当防衛は認められないようです。
ここでいうとおそらく「急迫」
つまり、今その時に危険な目にあっていないと駄目!なので、ちょっと成立は難しいようです。
ただ、同じく36条にある、「過剰防衛」
これは『防衛のためやむを得ずした行為』が行き過ぎた場合、過剰防衛といいます。
となります。
ここをみても・・・どうやら急迫不正の侵害ではない。。ため、過剰防衛も成立は難しいかもしれません。
いじめへの同情の声
さらにはいじめに対して犯人に対する同情の声も集まっています。
このような声が実はかなり多く上がっています。
大部分は同じ中学時代に辛い経験をしてきた方たちのようです。
実際これだけ多くの人が傷ついてきたんだな。。とびっくりするのと同時に、時代が違ってもいじめを無くすのは難しいのかもしれないと感じますね。
ただ、感情的にはわかりますが、罪を犯しては同じ穴のムジナなんです。
戦う必要はない。一時的に逃げればいい。
親でも誰でも相談できるところに行けばいい。いじめの温床と言われてイメージの悪いSNSにも
こんな同情してくれるような気持ちをもつ人たちがたくさんいるんです。
そのことに罪を犯す前に気づいてほしかった。。。そう思ってやまないです。
いじめへの対処方法は?
私も小学生の子どもをもつ父親ですので、いついじめに巻き込まれるかわかりません。
もし、兆候が見られた場合、どのように対処をすればいいのでしょうか?
または子どもに言い聞かせて於けばいいのでしょうか???
ちょっと調べてみると、
このタグの拡散協力お願いします。
#いじめは犯罪ですいじめは暴行、脅迫、恐喝などの刑事罰対象となる犯罪です。
学校内で解決させようとする態度がいじめの温床になります。
いじめを受けたらすぐ警察に相談。
警察が動かないなら弁護士を使う。
お金はそんなにかかりません。— 炒飯 (@genthalf) November 25, 2021
このように「いじめは犯罪」の意識をもち、警察に関与してもらうことが一番大事な気がします。
昔、美輪明宏さんも「いじめという言葉が良くない。いじめでなくて犯罪です」と述べていました。
いじめは犯罪、だから警察介入は当然の事!というように、警察、学校、関係者間の連携がどんどん進むといいですよね。
そのためにも、証拠がかなり大事らしいので、スマホでの録音や録画はかなり有効らしいので
その点も教えておいていいのかもしれません。。。
こんな悲しい連鎖が続かないように祈るばかりです。